2016全国手漉和紙青年の集い杉原紙大会(2016年6月28 日掲載)

 

「2016全国手漉和紙青年の集い杉原紙大会」は去る6月24日(金)~26日(日)杉原紙のふるさと兵庫県多可郡多可町で開催されました。

全国から和紙漉き職人、紙商い人、学者、研究者、書家、愛好家、学生、染色家、建築家と和紙に連なる総勢200人近くの人たちが集い語り合いました。

杉原紙は杉原紙研究所が運営している。(町立の手漉き和紙工房は全国でもおそらくここだけだろう。) 杉原紙の種類も多く、さまざまな小物に製品化され、紙匠庵でんでんで販売されています。。
和紙博物館「寿岳文庫」※を併設しています。

原料は楮100%を使用し、楮の栽培は奥荒田地域全世帯47戸から成る「奥荒田楮栽培互助会」が担い、60a4000株を栽培しており、平成7年かはら全町あげて楮一戸1株栽培運動を展開。
現在は一戸2株栽培運動に発展しています。

杉原谷小学校内には全国でも珍しい茅葺屋根の紙漉き専用の家屋があり、全校児童が毎年紙漉き実習を行っています。

大会のメインは寿岳文章氏が昭和12年から3年間全国のめぼしい紙漉き村を妻の静子さんと行脚し、「紙漉村旅日記」としてまとめ、収集した当時そのままの貴重な手漉き和紙。
整然と置かれた生紙や染め紙は圧巻。

同時に現在各産地で漉かれてている和紙も「持ち寄り和紙展」として展示されました。

会場いっぱいに並べられた70年以前の紙と今漉かれた和紙との出会い。
改めて手漉き和紙のパワーを実感した二日間でした。

この催事の開催のためにために早くから企画準備にあたられ奔走された杉原紙研究所のスタッフの皆さま、町の関係者の皆様に心から御礼申し上げます。

以下は各会場の様子です。ご覧ください。

   「2016全国手漉和紙青年の集い杉原紙大会」

                          フォトアルバム


 

地元多可町の書家後藤稔氏による書道パフォーマンス
開会アトラクション



寿岳文章氏収集の「全国和紙資料展」













 
 


 
 

持ち寄り和紙展

 
 
 
 
 


          杉原紙の里  杉原紙研究所  

 
 










 

 
 
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                 寿岳文庫

 











 
 

      杉原谷小学校の紙漉き実験室













    奥荒田地区の楮畑